Forza Horizon 5(FH5)にて、RWD車のオンロードS1クラスにおけるテクニカルコース向けのセッティングについて説明します。
- Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラス テクニカルコースのアップグレード
- Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラス テクニカルコースのセッティング←今回の記事です。
セッティング対象車及びコースの紹介/今回の目標タイム
まず、セッティング対象車は前回の記事でアップグレードを行った2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEになります。

コースはルックアウトサーキット向けにアップグレードを行います。

ルックアウトサーキットは回り込むコーナーが多く、ハンドリング性能がタイムに直結します。
加えて、高低差のあるコーナーもあり、車の安定性も求められます。
今回、比較のために以前の記事でセッティングしたHORIZONメキシコサーキット用のセッティングでルックアウトサーキットを走ってみました。
その時のタイム「00:46.969」を超えることを目標にセッティングを進めます。

実走セッティング時に確認すべきこと
実走セッティング時に下記を確認します。
立ち上がりでオーバーステアが発生し、まともに走ることができない。
車のパワーがありすぎるか、リヤタイヤのグリップ不足と考えられます。
そのため、アップグレードを見直します。
まず、車のパワーを抑える方法は次の通りです。
- エンジンのアップグレードを取り外し、ホイールスタイル(軽量ホイールの装着)や軽量化、シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードを行います。
- エンジンのアップグレードにて排気系やインテークマニホールド(NA車のみ)、インテーク、ピストン/圧縮比、バルブ等、重量が軽くなるものを優先的に装着してパワーを抑えます。
- エンジン換装にて軽いエンジンを装着します。
次に、リヤタイヤのグリップ不足の解消方法は下記を試して下さい。
- リヤタイヤタイヤ幅を太くするか、フロントタイヤ幅を細くします。
- フロントバンパーやウイングを変更しダウンフォースが調整できるようにします。
また、アップグレードの見直しで改善できない時はセッティングを見直します。
- ダウンフォースにてリアのダウンフォースの数値を大きくします。
- フロントスタビライザーの数値を大きくします。
- リヤスタビライザーの数値を小さくします。
- LSDの加速側の数値を大きくします。
- リヤスプリングを柔らかくします。
- リアダンパーのバンプ・リバウンド減衰力を柔らかくします。
※挙動変化確認のため、セッティングは一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ます。
※リアダンパーのバンプ減衰力・リバウンド減衰力はセットで調整してください。
コーナーがきつくて曲がり切れない
タイヤのグリップを上げるか、車体を軽量化します。
具体的には、下記を行います。
- タイヤコンパウンドをグリップの良いもの(スリック)に変更します。
- フロント・リアタイヤ幅を太くします。
- フロントバンパーやウイングを変更しダウンフォースが調整できるようにします。
- ホイールスタイル(軽量ホイールの装着)や軽量化、シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードを行います。
- エンジン換装にて軽いエンジンを装着します。
また、アップグレードの見直しで改善できない時はセッティングを見直します。
- ダウンフォースにてフロントとリアのダウンフォースの数値を大きくします。
- フロントスプリングを柔らかくします。
- フロントスタビライザーの数値を小さくします。
- リヤスタビライザーの数値を大きくします。
- フロント車高を低くします。
※挙動変化確認のため、セッティングは一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ます。
実走セッティング
それでは、2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEをセッティングしてみます。
初回実走時
まず、初回実走時のベストタイムは「00:46.387」でした。

この時点で、HORIZONメキシコサーキット用のセッティングよりも約0.6秒も速いです。
コースごとにアップグレードを見直すことがいかに重要かわかります。
しかし、初期値ではギヤ比がワイドで加速が鈍いです。
加えて、コース前半のコーナーを車速を落とさずに曲がりきれません。
ギヤ比の調整
そこで、エンジンの美味しい所を使えるようにギヤ比を見直します。
セッティング画面でギヤ比を見ると各ギヤが離れています。
これでは、エンジンの美味しい所を使えません。

そのため、各ギヤをクロスさせ、下図のように調整しました。

ギヤ比調整後のベストタイムは「00:45.951」でした。約0.4秒のタイム更新です。

エンジンの美味しい所を使えるようになり、車速も乗るようになりました。
ダウンフォースの調整
続いて、コース前半のコーナーを車速を落とさずに曲がれるようにダウンフォースを調整します。

具体的には、前後ダウンフォースを最大まで強めてみます。
前後ダウンフォースを最大にすると最高速が大きく下がりますが、横Gが大きく上昇します。

ダウンフォース調整後のベストタイムは「00:45.402」でした。約0.5秒のタイム更新です。

コース前半のコーナーで高い車速を保ったまま曲がりきれるようになりました。
また、使用するギヤ6速までなので、アップグレードの見直しで軽量化できそうです。
アップグレードの見直し
そこで、アップグレードにて8速から6速にミッションを変更します。
これで、車重が4kg軽くなります。

また、ギヤ比は8速ミッション使用時の1~6速のギヤ比設定を適用します。

アップグレードの見直し後のベストタイムは「00:45.253」でした。約0.15秒のタイム更新です。

全体的に少し曲がり易くなりました。
さらに、タイムを詰めるためにコース前半部分のコーナリングスピードを上げたくなります。
スタビライザーの調整
そこで、スタビライザーを調整し、コース前半部分でのアンダーステアを解消します。
変更前はスタビライザーがフロント固めの設定になっています。

そのため、スタビライザーをリア固めの設定に調整します。


スタビライザー調整後のベストタイムは「00:45.136」でした。約0.12秒のタイム更新です。
まだ、コース後半部分の低速コーナー部分がクリアしにくいので改善したいところです。
スプリングの調整
そこで、スプリングを調整し、低速コーナーでも良く曲がるようにしたいと思います。

フロントスプリングを一番柔らかくしてコーナー進入時に曲がるようにします。

スプリング調整後のベストタイムは「00:45.252」でした。
思ったようにタイムがでず、オーバーステアが酷くなりました。

そのため、フロントスプリングを元の数値に戻します。

デフの調整
今度は、デフを調整して低速コーナー立ち上がりのトラクションを稼ぎます。

デフの加速側を50%まで強めてみます。

デフ調整後のベストタイムは「00:45.202」でした。
少し曲がりにくくなりましたが、コース後半部分の低速コーナー部分で安定するようになりました。

一旦、このまま様子を見てみます。
ギヤ比の再調整
現時点では、6速でオーバーレブした状態で走っています。
そのため、ギヤ比をほんの少しハイギヤード化することで、6速での伸びが良くなると考えられます。
下記が現時点のギヤ比になります。

そこで、全体のギヤの繋がりを意識して4速~6速のギヤ比をほんの少しハイギヤード化します。

ギヤ比再調整後ベストタイムは「00:44.985」でした。約0.15秒のタイム更新です。
ギヤ比変更前の最高速は255km/hだったのが、260km/h近くまで伸びるようになりました。

これ以上のタイム更新は難しそうなのでここで終了とします。
まとめ
テクニカルコース向けのアップグレードやセッティングを行うことでHORIZONメキシコサーキットにのセッティングのタイム「00:46.969」→「00:44.985」へと約2秒のタイム更新を行うことができました。
セッティングで分かったこと
まず、今回のセッティングで分かったことを簡単にまとめてみました。
- テクニカルコースではとにかくハンドリングが重要です。
- テクニカルコースはスリックタイヤでないとコーナーが辛くなります。
- パワーについては優先順位を下げても問題ありません。
- デフについては加速側の数値を大きくすると曲がりにくくなりますが、低速コーナーで安定感がでます。
今回のセッティング情報
最後に、セッティングシートは下記になります。
共有コード「174 865 552」で公開しています。

ご参考いただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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