ここ1ヶ月間、Forza Horizon 5(FH5)にてクラッチありMTを練習しており、シフトチェンジにも慣れてきました。
そこで、クラッチありMTは本当に速いのか検証してみました。
検証車及びコースの紹介
まず、検証車として2005 SUBARU IMPREZA WRX STIと2018 LAND ROVER RANGE ROVER VELAR FIRST EDITIONを用意しました。
タイムのブレが出ないようにAWDの車を選定しています。


IMPREZA WRX STIはクラッチのアップグレードで変速時間とPIが変化します。

一方、RANGE ROVER VELARはクラッチのアップグレードしても変速時間とPIが変化しません。

また、エアロドロモドラッグストリップを検証コースとして使用します。

検証方法
IMPREZA WRX STIとRANGE ROVER VELARにて下記の方法で検証を行います。
- ノーマルでAT、クラッチなしMT、クラッチありMTの設定でエアロドロモドラッグストリップを3回ずつ走行し、タイムを計測
- クラッチのみアップグレードした状態でAT、MT、クラッチありMTの設定でエアロドロモドラッグストリップを3回ずつ走行し、タイムを計測
検証結果
IMPREZA WRX STIのノーマル時のタイム結果
まず、IMPREZA WRX STIのノーマル時のタイムは下記になります。
シフトチェンジ | タイム | |
AT | 1回目 | 00:34.355 |
AT | 2回目 | 00:34.352 |
AT | 3回目 | 00:34.302 |
クラッチなしMT | 1回目 | 00:33.985 |
クラッチなしMT | 2回目 | 00:34.002 |
クラッチなしMT | 3回目 | 00:34.003 |
クラッチありMT | 1回目 | 00:33.236 |
クラッチありMT | 2回目 | 00:33.201 |
クラッチありMT | 3回目 | 00:33.202 |
AT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイム差が非常に大きくなりました。
クラッチなしMTはATよりも約0.3秒速い結果となりました。
クラッチありMTはクラッチなしMTよりも約0.8秒速い結果となりました。
さらに、ATとクラッチありMTのタイム差は1秒以上もあり、明らかにクラッチありMTが速いです。
IMPREZA WRX STIのクラッチアップグレード時のタイム結果
次に、IMPREZA WRX STIのクラッチアップグレード時のタイムは下記になります。
シフトチェンジ | タイム | |
AT | 1回目 | 00:34.053 |
AT | 2回目 | 00:34.069 |
AT | 3回目 | 00:34.052 |
クラッチなしMT | 1回目 | 00:33.802 |
クラッチなしMT | 2回目 | 00:33.835 |
クラッチなしMT | 3回目 | 00:33.802 |
クラッチありMT | 1回目 | 00:33.201 |
クラッチありMT | 2回目 | 00:33.201 |
クラッチありMT | 3回目 | 00:33.202 |
ノーマル時よりもAT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイム差が小さくなっています。
ATとクラッチなしMTではノーマル時よりも約0.2秒タイムが良くなっています。
しかし、クラッチありMTではノーマル時とクラッチアップグレード時の差がほとんどありません。
そのため、クラッチありMTの場合はクラッチはノーマルのままでPIを他のアップグレードに費やした方が良さそうです。
RANGE ROVER VELARのノーマル時のタイム結果
RANGE ROVER VELARのノーマル時のタイムは下記になります。
シフトチェンジ | タイム | |
AT | 1回目 | 00:37.102 |
AT | 2回目 | 00:37.069 |
AT | 3回目 | 00:37.102 |
クラッチなしMT | 1回目 | 00:36.819 |
クラッチなしMT | 2回目 | 00:36.803 |
クラッチなしMT | 3回目 | 00:36.819 |
クラッチありMT | 1回目 | 00:36.768 |
クラッチありMT | 2回目 | 00:36.769 |
クラッチありMT | 3回目 | 00:36.752 |
IMPREZA WRX STIのノーマル時、クラッチアップグレード時よりもさらにAT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイム差が小さくなっています。
クラッチなしMTはATよりも約0.3秒速い結果となりました。
一方、クラッチありMTはクラッチなしMTよりも約0.05秒速い結果となりました。
よって、差は僅かですが、クラッチありMTが一番速いです。
RANGE ROVER VELARのクラッチアップグレード時のタイム結果
RANGE ROVER VELARのクラッチアップグレード時のタイムは下記になります。
シフトチェンジ | タイム | |
AT | 1回目 | 00:37.036 |
AT | 2回目 | 00:37.052 |
AT | 3回目 | 00:37.085 |
クラッチなしMT | 1回目 | 00:36.802 |
クラッチなしMT | 2回目 | 00:36.802 |
クラッチなしMT | 3回目 | 00:36.786 |
クラッチありMT | 1回目 | 00:36.785 |
クラッチありMT | 2回目 | 00:36.785 |
クラッチありMT | 3回目 | 00:36.753 |
RANGE ROVER VELARノーマル時よりもさらにAT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイム差が小さくなっています。
ATとクラッチなしMTではノーマル時よりも約0.02秒タイムが良くなっています。
しかし、クラッチありMTではノーマル時とクラッチアップグレード時の差がほとんどありません。
そのため、IMPREZA WRX STIと同様に、クラッチありMTの場合はクラッチはノーマルのままでPIを他のアップグレードに費やした方が良さそうです。
まとめ
今回の検証結果を下記にまとめてみました。
- クラッチありMT、クラッチなしMT、ATの順にタイムが良くなる。
- クラッチのアップグレードで変速時間とPIが変化する車では、AT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイムの差が大きい。
- クラッチのアップグレードしても変速時間とPIが変化しない車では、AT、クラッチなしMT、クラッチありMTのタイムの差が小さい。
- ATとクラッチなしMTではクラッチのアップグレードは効果があり、タイム短縮につながる。
- クラッチありMTではクラッチのアップグレードは効果が無い。
- クラッチありMTを使用すれば、クラッチをアップグレードしなくて良いので、PIをパワーやハンドリングに割り振ることができる。
- ノーマル車同士のワンメイクレースではAT、クラッチなしMT、クラッチありMTで加速に差がつくと考えられます。
よって、クラッチありMTを使用すれば、加速で差がつくので、タイムを短縮できることがわかりました。
加えて、クラッチのアップグレードに費やすPIを他に割り振れることも魅力的です。
(参考)クラッチありMTの操作について
確かに、クラッチありMTを使用することで、タイムを短縮ができるかもしれません。
クラッチありMTはクラッチペダル付のハンコン使用時でないとできない、クラッチ操作自体が敷居が高いと感じている方が多いのではないでしょうか。
ここでは、筆者が行っているクラッチのボタン割り当てや、クラッチMT使用時のシフトチェンジについて説明させていただきます。
クラッチのボタン割り当てについて
まず、筆者が使用しているGT Force Proにはクラッチペダルがありません。
そのため、クラッチはボタンに割り当てる必要があります。

筆者はハンコン裏のトリガーボタン(パドルシフトのボタン)にクラッチを割り当てています。
同様に、パッドで操作する場合もクラッチをボタンに割り当てれば問題ないと考えられます。
クラッチありMTのシフトチェンジについて
次に、クラッチありMTのシフトチェンジについて説明します。
筆者が行っているクラッチありMTのシフトチェンジは下記になります。
※あくまで、ゲームと割り切ってシフトチェンジを行っています。
- 加速時のシフトアップ時はアクセルを踏んだまま、クラッチボタンを押しながらシフトアップを行い、シフトアップが完了したらクラッチボタンを離します。
- 減速時のシフトダウン時はブレーキを踏んだまま、アクセルオフの状態でクラッチボタンを押しながらシフトダウンを行い、シフトダウンが完了したらクラッチボタンを離します。
- スタート時に1速から2速にシフトアップした時にホイールスピンのような挙動が出る場合は、アクセルをオフにした後、クラッチボタンを押しながらシフトアップを行います。
シフトチェンジの操作自体はクラッチボタンを押しながらシフトチェンジを行うというシンプルなものです。
最後に
今回は、クラッチありMTの検証をさせていただきました。
筆者はクラッチなしMTからクラッチありMTに切り替えたことでタイムアタックのタイムが大きく短縮できました。
ご参考いただけますと幸いです。
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