前回の記事で、Forza Horizon 5(FH5)ではクラッチありMTを使用することでクラッチのアップグレードが不要になることがわかりました。
加えて、S1クラスの車で色々なコースのタイムアタックを行ううちに、新しい気づきもありました。
そのため、以前投稿のRWD車のオンロードS1クラス向けのアップグレードを見直します。
そして、更なるタイム短縮を狙います。
- (改訂版)Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラスのアップグレード←今回の記事です。
- (改訂版)Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラスのセッティング
また、以前投稿したRWD車のオンロードS1クラス向けの記事は下記をご覧ください。
アップグレード対象車及びコースの紹介
まず、アップグレード対象車は2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEになります。
コースはHORIZONメキシコサーキット向けにアップグレードを行います。
HORIZONメキシコサーキットは90km/h前後の低速コーナーから200km/hオーバーの高速コーナーもある、比較的バランスが取れたコースになります。
加えて、S1クラスになるとストレートエンドで270km/h程度まで速度が出ます。
タイムを出すには第1コーナー、途中のヘアピン、最終コーナーがポイントになります。
S1クラス向けにアップグレードする時に注意すべきこと
S1クラスになると色々と自由にアップグレードできます。
下記に注意してアップグレードを進めます。
アクセルが踏める車に仕上げる
S1クラスでは600PSは当たり前、車によっては900PS以上になります。
リヤタイヤのグリップが不足し、コーナーで暴れる車に仕上げてしまうと、スピンさせずに走らせることに精一杯でタイムアタックどころではなくなります。
そのため、リヤタイヤのグリップを上げること意識してください。
トルクカーブがフラットorレブリミットまで緩やかに上昇するエンジンを選択する
エンジンのトルクカーブで低中速のトルクが太く、高回転域でトルクが落ち込むものは高速域での車速が伸びにくくなります。
そのため、トルクが細くてもトルクカーブはフラットなもの、またはレブリミットまで緩やかにトルクが上昇するタイプのエンジンを選択します。
この手のエンジンは高回転域でも車速の伸びが落ち込まなくなります。
加えて、最大トルクが細くなればリアタイヤにかかるトルクが小さくなり、ホイールスピンや立ち上がりでオーバーステアを抑えることにも繋がります。
高速コーナーも安定して曲がれる車に仕上げる
S1クラスになるとスピードレンジが上がります。
高速コーナーで曲がらない車は曲がれる速度まで減速する必要があります。
しかし、スピードがあるので減速が間に合わずにコースアウトになり易いです。
そのため、フロント・リヤにウイングをつけてダウンフォースを稼ぐと安心して乗れます。
前後重量配分に気を配る
前後重量配分が悪いと高速域で悪影響が出やすいです。
フロントヘビーならアンダーステア、リヤヘビーならオーバーステア傾向が強くなります。
重量配分はフロント42%~53%の範囲に納めるようにします。
また、前後重量配分の改善方法はシャーシ補強/ロールゲージ、軽量化だけでなく、エンジン換装という手段もあります。
横Gは最低でも1.28(97km/h時)以上は欲しい
タイヤのアップグレードだけで横Gの数値が改善されない場合は下記をお試し下さい。
- シャーシ補強/ロールゲージのアップグレード
- 軽量化のアップグレード
- エンジン換装で軽いエンジンへ換装
- ホイールスタイルにて軽いホイールの装着
- マフラー、エアクリーナー、インテークマニホールドのアップグレード
ブレーキのアップグレードは制動距離で判断する
ブレーキのアップグレードはPIを大きく消費するため、制動距離で判断します。
具体的には、97km/h-0km/hの制動距離が35.0m以下になるようにアップグレードします。
テスト走行してブレーキが間に合わなければ、ブレーキのアップグレードを見直します。
これで、浮いたPIはパワー、軽量化、ハンドリングに回すことができます。
セミスリックタイヤとスリックタイヤをコースで使い分ける
今までの記事ではスリックタイヤを推奨していました。
しかし、コースによってはセミスリックタイヤを装着した方がタイムが良いことがあります。
というのも、余ったPIをパワーや軽量化に回せるためです。
スリックタイヤの方が良いと思われるコース下記です。
- 低中速コーナー中心のコース
- 回り込むようなコーナーがあるコース
上記コースとしてチワワサーキット、ルックアウトサーキット、ヴォルカンスプリント等が該当します。
個人的な感覚ですが、セミスリックタイヤの方がコーナーでの踏ん張りや切り返しに弱いです。
また、セミスリックタイヤの方が良いと思われるコース下記です。
高速コーナーはダウンフォースの影響も大きく、セミスリックタイヤでOKな場合も多いです。
- 高速コーナー中心のコース
- アクセル全開区間が長いスプリントコース
上記コースとしてクラスグラン・パンタノスプリントが該当します。
他の高速スプリントコースでもセミスリックタイヤで充分かもしれません。
アップグレード
それでは、2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEをアップグレードします。
換装
まず、エンジン換装を行います。
使用するエンジンは以前の記事で速かったRACING V12を選択します。
次に、ボディキットを装着します。
ボディキットを装着すると、より太いタイヤを装着できグリップを上げることできます。
※一部のボディキットはダウンフォースが調整できないことがあります。その時はボディキットを外すことも検討してください。
エアロ/外装
エアロ/外装ではウイングをつけてダウンフォースが調整できるようにします。
今回、ボディキット装着によりフロントダウンフォースが調整できるようになっています。
そのため、リアウイングのみ選択可能となっています。
リアウイングはダウンフォースが調整できるものを選択します。
タイヤ/ホイール
タイヤ/ホイールのメニューに入ります。
今回、検証も兼ねてタイヤコンパウンドではセミスリックタイヤを選択します。
セミスリックタイヤを選択とスリックタイヤよりもPIの消費が抑えられます。
そのため、余ったPIを他へ回すことができます。
※一部の車で標準タイヤで横Gが1.25(97km/h時)以上ある場合があります。その時は走らせながらタイヤコンパウンドの変更を検討してください。
フロントタイヤ幅とリヤタイヤ幅を太くすることでタイヤグリップのキャパが増えます。
基本的にはフロントタイヤ幅、リヤタイヤ幅共に最大で問題ありません。
極端なアンダーステア・オーバーステアが出る場合はセッティングやパワーを落として対処します。
しかし、それでもダメな場合はタイヤ幅を調整の解決することもあります。
- アンダーステアが強い場合→フロントタイヤ幅を太くします。
- オーバーステアが強い場合→リヤタイヤタイヤ幅を太くまたは、フロントタイヤ幅を細くします。
※フロントタイヤ幅を細くしすぎるとブレーキ制動距離が延びます。さらに、ABSオフの場合ブレーキロックし易くなります。
ホイールスタイルはPIの微調整に用いる為、スキップし駆動系のアップグレードへ進みます。
また、フロントホイールサイズ、リヤホイールサイズは変更しません。
駆動系
まず、クラッチについてはクラッチありMTを使用しますので、アップグレードしません。
次に、トランスミッションは8速のレース仕様のトランスミッションを装着します。
多段ミッションを装着する目的は各ギヤをクロスさせてパワーハンド外さないためです。
駆動系アップグレードはPIの微調整に用いる為、スキップし、デフへと進みます。
デフはレース仕様を装着します。
車体/ハンドリング
車体/ハンドリングのメニューに入り、ブレーキ、ボディ、足回りのアップグレードを行います。
まず、ブレーキのアップグレードですが、ノーマルの制動距離を確認します。
ノーマル時の97km/h-0km/hの制動距離が30.8mになります。
よって、35.0m以下となっていますので、ブレーキはノーマルのままでいきます。
次に、スプリング/ダンパーはハンドリングを重視してレース仕様を装着します。
続いて、スタビライザーはフロント、リア共にレース仕様を装着します。
同様に、シャーシ補強/ロールゲージについてもレース仕様を装着します。
最後に、軽量化は可能な限り行います。
エンジン
エンジンをアップグレードする項目は車を仕上げる方向性によって変えます。
まず、ハンドリングを重視する場合は下記のアップグレード項目を優先します。
(エンジンパワーを上げつつ軽量化もできます。)
- カムシャフト
- 排気系
- インテークマニホールド(NA車のみ)
- インテーク
- ピストン/圧縮比
- バルブ
一方、ハンドリングが良くエンジンパワーが不足時は下記のアップグレード項目を優先します。
(パワーも上がりますが、車重も増えるのでPIの上昇を抑えることができます。)
- インタークーラー(ターボ/スーパーチャージャー搭載車のみ)
- オイル/冷却装置
- ターボ/スーパーチャージャー(ターボ/スーパーチャージャー搭載車のみ)
- カムシャフト
- キャブレター(一部のNA車のみ、レース仕様はパワーも上がりますが、車重も重くなります。)
※燃料システム、点火系、排気量のアップグレードはパワーのみ上がります。
今回、エンジン換装により既に760PSあるのでエンジンのアップグレードは行いません。
S1クラスに収めるための微調整
まず、ホイールスタイルにて一番軽いホイールを装着します。
これで、PI(パフォーマンスインデックス)が900になります。
次に、駆動系のアップグレードができないか確認します。
無事、PI(パフォーマンスインデックス)が900のまま駆動系のアップグレードができました。
今回、S1までアップグレードした時の横G・制動距離・加速・最高速の情報は下記です。
下記が以前行った5.2L V10のアップグレード時の横G・制動距離・加速・最高速の情報です。
5.2L V10のアップグレードに最高速とブレーキは負けているものの、横Gが段違いに高く、ハンドリングに期待できそうです。
チューニングの保存
最後に、アップグレードが完了したら、暫定チューニングとしてチューニングを保存しておきましょう。
チューニングを保存するのは、走り込みを行いながらチューニングを変えて行き詰った時に原点に戻れるようにする為です。
今回のアップグレードの詳細は下記になります。
共有コード「548 751 881」にて公開しています。
以上、Forza Horizon 5(FH5)にてRWD車のオンロードS1クラス向けのアップグレードの見直しを行いました。
次回、HORIZONメキシコサーキットを走りこんでセッティングを行っていきます。
そちらもぜひご覧ください。
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