Forza Horizon 5 AWDダートAクラスのアップグレード

ForzaHorizon5

今回はForza Horizon 5(FH5)にてAWD(4輪駆動)車のダートAクラス向けのアップグレードを行う方法について、具体例を挙げてご紹介します。

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アップグレード対象車及びコースの紹介

今回のアップグレード対象車は2009 HONDA S2000 CRになります。

元々の駆動方式はFRですが、アップグレードでAWD化します。

コースはHORIZONババスクランブル向けにアップグレードを行います。

HORIZONババスクランブルは90km/h前後の低速コーナーから170km/hオーバーの高速コーナー、ジャンピングスポット、水溜りもあるダートらしい要素が揃ったコースになります。

Aクラスだとストレートエンドで180km/h以上速度が出ます。

ダートAクラス向けにアップグレードする時に注意すべきこと

下記に注意してアップグレードを進めます。

ドリフトさせず、荒れた路面でもグリップで駆け抜けられる車に仕上げる

ダートだとドリフト走法をイメージしがちですが、ForzaHorizon5の場合、グリップさせてアクセルを踏んでいく方が速く走れます。

トルクカーブがフラットorレブリミットまで緩やかに上昇するエンジンを選択する

エンジンのトルクカーブで低中速のトルクが太く、高回転域でトルクが落ち込むものは高速域での車速が伸びにくくなります。

その為、最大トルクが細くなってもトルクカーブはフラットなもの、レブリミットまで緩やかなトルクが上昇するタイプのエンジンを選択します。

この手のエンジンは高回転域でも車速の伸びが落ち込まなくなります。

ダートレースでも多段ミッションと高回転域を多用するので高回転域でトルクが落ち込むものは加速が鈍くなります。

加えて低速トルクがあるものは同じ馬力でも高回転型のエンジンよりもPI(パフォーマンスインデックス)を消費する傾向にあります。

高速コーナーも安定して曲がれる車に仕上げる

Aクラスでもダウンフォースの影響はあるので、フロント、リヤともにウイングをつけてダウンフォースを稼ぐと安心して乗れます。

また、ダウンフォース調整可能なリヤウイングはPI(パフォーマンスインデックス)を減少させることも多く、浮いたPIをほかのアップグレードに回すことができます。

前後重量配分についてはS1クラスほどシビアになる必要はない

AクラスはS1クラスほどPI(パフォーマンスインデックス)に余裕にないため、前後重量配分についてはS1クラスほどシビアになる必要はないと思います。

車体が軽い車は水溜まりや川等を渡る時に注意!

車体が軽い車は重い車に比べて水溜まりや川を渡る時に失速が大きくなったり、姿勢を乱しやすくなることがあります。

水溜まりや川を渡る時に挙動が乱れると感じたら、車重を増やすことを検討してください。

下記のアップグレードで車重を増やすことができます。

  • インタークーラー
  • 冷却系
  • ホイールスタイルで重いホイールを装着
  • シャーシ補強/ロールゲージ
  • エンジン換装で重いエンジンを装着
  • マフラー、インテーク、インテークマニホールド、軽量化、ピストン/圧縮比、軽量化、駆動系、フライホイール等、車重が軽くなるアップグレードを標準に戻す。

横Gは最低でも0.95(97km/h時)以上は欲しい

タイヤのアップグレードだけで横Gの数値がなかなか改善されない場合はシャーシ補強/ロールゲージ、軽量化、エンジン換装以外にもホイール、マフラー、エアクリーナー、インテークマニホールド等でも車が軽量化されるのでお試しください。

アップグレード

それでは、2009 HONDA S2000 CRをAWDダートAクラス向けにアップグレードにしてみます。

換装

まず、エンジン換装に入ります。

エンジン換装ではエンジンのトルクカーブがフラット、あるいはレブリミットまで緩やかなトルクが上昇するタイプのエンジンを選択します。

赤色の線がトルクカーブになります。

今回はノーマルのエンジンでもトルクカーブが悪くないのでノーマルのままアップグレードを進めます。

2009 HONDA S2000 CRはボディキットが用意されていないので、エンジン換装の次は駆動系換装を行います。

駆動系換装でAWD化を行うことにより、ダート路面でも安定して走れるようにします。

吸気方式も変更します。

2009 HONDA S2000 CRはNA車なので、パワーを上げる為、ターボ化します。

エアロ/外装

エアロ/外装ではウイングをつけてダウンフォースが調整できるようにします。

フロントダウンフォースとリヤダウンフォースを調整できるようにする為、フロントバンパー及びリアウイングはダウンフォースが調整できるものを選択します。

タイヤ/ホイール

タイヤ/ホイールのメニューに入ります。

タイヤコンパウンドではダート路面での走破性を重視する為、オフロード仕様(深ミゾ)を選択します。

フロントタイヤ幅とリヤタイヤ幅を太くすることでタイヤグリップのキャパが増えます。

フロントタイヤ幅から先に設定します。

フロントタイヤ幅は最大にしてください。

フロントタイヤ幅の後にリヤタイヤ幅を設定します。

リヤタイヤ幅はフロントタイヤ幅を同じか少し広くなるように設定します。

AWDの場合、フロントタイヤ幅とリヤタイヤ幅を同じにしても問題なく走れることが多いです。

※但し、PORSCHE911のようなRR車はフロントタイヤ幅とリヤタイヤ幅を同じするとAWD化しててもオーバーステアがひどい場合があります。走りながらフロントタイヤ幅よりリヤタイヤ幅が太くしていき、丁度良いところを探してください。

フロントタイヤ幅とリヤタイヤ幅で車の前後グリップバランスが決まります。

その為、アップグレード時点では暫定的に決めておき、走らせてみてから前後タイヤ幅を再調整します。

アンダーステアが強い場合はリヤタイヤ幅を細くします。

オーバーステアが出てスピンする場合はリヤタイヤタイヤ幅を太くするか、フロントタイヤ幅を細くします。

※フロントタイヤ幅を細くしすぎるとアンダー傾向になるだけでなく、ブレーキの制動距離が延び、ABSオフの場合ブレーキロックし易くなることも注意してください。

ホイールスタイルはPIの微調整に用いる為、スキップします。

ホイールサイズについてはダート路面の為、インチアップは行いません。

今回の2009 HONDA S2000 CRはドレッド幅を調整できるので、ドレッド幅はフロント、リア共に最大にします。

※一部の車ではボディキットを装着していない状態でもドレッド幅を調整できません。

駆動系

駆動系のメニューではクラッチ、トランスミッション、デフを強化します。

駆動方式を変更するとクラッチのアップグレード項目がなくなるので、トランスミッションをアップグレードします。

8速のレース仕様のトランスミッションを装着します。

多段ミッションを装着する目的は各ギヤをクロスさせてパワーハンド外さない為です。

車体/ハンドリング

車体/ハンドリングのメニューに入り、ブレーキ、ボディ、足回りのアップグレードを行います。

ブレーキはしっかり止まれるようにレース仕様を装着します。

スプリング/ダンパーについてはオフロード仕様を装着します。

スタビライザーはフロント、リア共にレース仕様を装着します。

シャーシ補強/ロールゲージ、軽量化は一旦置いておき、エンジンのアップグレードに進みます。

エンジン

エンジンのメニューに入り、エンジンパワーを上げていきます。

エンジンで優先的にアップグレードする項目は車を仕上げる方向性によって変わります。

ハンドリングを重視する場合は下記のアップグレード項目を優先します。

(エンジンパワーを上げつつ軽量化もできます。)

  1. カムシャフト
  2. 排気系
  3. インテークマニホールド(NA車のみ)
  4. インテーク
  5. ピストン/圧縮比
  6. バルブ

ハンドリングが良くエンジンパワーが不足している場合は下記のアップグレード項目を優先します。

(パワーも上がりますが、車重も増えるのでPIの上昇を抑えることができます。)

  1. インタークーラー(ターボ/スーパーチャージャー搭載車のみ)
  2. オイル/冷却装置
  3. ターボ/スーパーチャージャー(ターボ/スーパーチャージャー搭載車のみ)
  4. カムシャフト
  5. キャブレター(一部のNA車のみ、レース仕様はパワーも上がりますが、車重も重くなります。)

※燃料システム、点火系、排気量のアップグレードはパワーのみ上がります。


今回は元々のパワーが少ないため、カムシャフトとフライホイール以外全てアップグレードを行いました。

通常だとカムシャフトは優先的にアップグレードしたい項目ですが、今回見送った理由はエンジンのトルクカーブにあります。

下記の画像をご覧ください。

赤い線がトルクカーブ、黄色い線は馬力曲線になります。

8000rpmからトルクが落ち込み、馬力も少し下がっていることがわかります。

元々のエンジン曲線の方がレブリミット付近でもトルク、馬力が落ち込まない為、カムシャフトはアップグレードを見送りました。

カムシャフトとフライホイール以外全てアップグレードを行った結果は下記となります。

レブリミットまで馬力とトルクが上昇し続ける理想的なエンジン特性となっています。

Aクラスに収めるための微調整

現時点でPI(パフォーマンスインデックス)が786、馬力が525PSあるので、ハンドリング関係のアップグレードを行います。

シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードに入ります。

レース仕様を装着します。

車重が増え前後重量配分も悪化しますが、ハンドリングが強化されます。

軽量化のアップグレードを行い更にハンドリングを強化します。スポーツ仕様を装着します。

重量も軽くなりますが、それでも車重は1316kgとノーマルより約40kg重くなっています。

この時点でPI(パフォーマンスインデックス)が798となっています。

また、横Gは0.96(97km/h時)となっています。

ホイールスタイルにて一番軽いホイールを装着します。

これで、PI(パフォーマンスインデックス)が800に上がります。

駆動系のアップグレードを試みてみましたがPI(パフォーマンスインデックス)が800を超えてしまいます。

フライホイールのアップグレードを行ってみるとPI(パフォーマンスインデックス)が800のままストリート仕様のアップグレードができました!

以上でAクラスへのアップグレードは完了です。

初期セットアップ

Aクラスへのアップグレードは完了しましたが、このままではダートを安定して走ることは難しい為、初期セットアップとしてデフの各数値をダート向けに調整します。

具体的には下記のように各数値を調整します。

チューニングの保存

調整できたら、暫定チューニングとしてチューニングを保存しておきましょう。

チューニングを保存するのは走り込みを行いながらチューニングを変えて、行き詰った時に原点に戻れるようにする為です。

今回のセッティングシートは下記になります。共有コード「821 423 529」で公開しています。


以上、Forza Horizon 5(FH5)にてAWD車のダートAクラス向けアップグレードを行う方法についてご紹介しました。

次回はHORIZONババスクランブルを走りこんでセッティングを行っていきますので、そちらもぜひご覧ください。

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