Forza Horizon 5 AWDダートAクラスのセッティング

ForzaHorizon5

今回はForza Horizon 5(FH5)にてAWD(4輪駆動)車のダートAクラス向けのセッティング行う方法について、具体例を挙げてご紹介します。

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セッティング対象車及びコースの紹介/今回の目標タイム

セッティング対象車は前回の記事でアップグレードを行った2009 HONDA S2000 CRになります。

HORIZONババスクランブルは90km/h前後の低速コーナーから170km/hオーバーの高速コーナー、ジャンピングスポット、水溜りもあるダートらしい要素が揃ったコースになります。

Aクラスだとストレートエンドで180km/h以上速度が出ます。

今回は以前ツイートした、MAZDA 323 GT-R 1992のAクラス向けセッティングのタイム「01:09:869」を超えることを目標にセッティングを進めていきます。

初回実走セッティング時に確認すべきこと

初回実走セッティング時に下記を確認します。

立ち上がりでオーバーステアが発生し、まともに走ることができない。

車のパワーがありすぎるか、リヤタイヤのグリップが不足していると考えられます。

アップグレードの見直し、またはセッティング変更で解消します。

アップグレードで車のパワーを抑える方法

  • エンジン関係のアップグレードを取り外し、ホイールスタイル(軽量ホイールの装着)や軽量化、シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードを行います。
  • エンジン関係のアップグレードにて排気系やインテークマニホールド(NA車のみ)、インテーク、ピストン/圧縮比、バルブ等、重量が軽くなるものを優先的に装着してパワーを抑えます
  • エンジン換装にて軽いエンジンを装着します。

アップグレードでリヤタイヤのグリップ不足の解消する方法

  • リヤタイヤタイヤ幅を太くするか、フロントタイヤ幅を細くし前後のグリップバランスを見直します。
  • フロントバンパーやウイングを変更しダウンフォースが調整できるようにします。

セッティング変更行ってオーバーステアを解消する場合

  • ダウンフォースにてリアのダウンフォースの数値を大きくします。
  • フロントスタビライザーの数値を大きくします。
  • リヤスタビライザーの数値を小さくします。
  • フロントデフの加速・減速の数値を大きくします。(AWDのみ)
  • デフのセンターをフロント寄りにする。(AWDのみ)

※上記のセッティング変更は一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ることをお勧めします。セッティング変更による挙動への影響を確認する為です。

※AWD車でフロントデフの加速・減速の数値を大きく、あるいはデフのセンターをフロント寄りするとアンダーステアが非常に強くなるため注意

侵入時・立ち上がりでアンダーステアが強い

アンダーステア強い場合はアップグレードの見直し、またはセッティング変更で解消します。

(AWD車である以上、アンダーステアと無縁になることは難しいので、上記の設定を行っても改善されない場合もあります。)

アップグレードを見直してアンダーステアを解消する場合

  • フロントタイヤ幅を太くします。
  • リヤタイヤ幅を細くします。
  • 軽量化やシャーシ補強/ロールゲージを装着します。
  • 冷却系やインタークーラー等重量が大きく増えるアップグレードを取り外します。
  • ホイールスタイルにて軽いホイールを装着します。

セッティング変更行ってアンダーステアを解消する場合

  • ダウンフォースにてフロントのダウンフォースの数値を大きくします。
  • フロントスタビライザーの数値を小さくします。
  • リヤスタビライザーの数値を大きくします。
  • フロントデフの加速・減速の数値を小さくします。(AWDのみ)
  • デフのセンターをリア寄りにします。(AWDのみ)

※上記のセッティング変更は一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ることをお勧めします。セッティング変更による挙動への影響を確認する為です。

ストレートでライバルのゴーストよりも明らかに速度が伸びず、パワー不足を感じる。

車のパワーが不足している場合は下記を行って下さい。

  • ホイールスタイル(重いホイールの装着)を行った後、エンジン関係のアップグレードを装着します。
  • エンジン関係のアップグレードにてインタークーラー、オイル/冷却装置、ターボ/スーパーチャージャー、キャブレター(レース仕様)を優先的に装着します。
  • NA車の場合、吸気方式にてターボを装着します。
  • エンジン換装で重くパワーのあるエンジンへ換装する。

※インタークーラー、ターボ/スーパーチャージャーはターボ/スーパーチャージャー搭載車のみ選択可能です。キャブレター(レース仕様)は一部のNA車のみ選択可能です。

実走セッティング

それでは、2009 HONDA S2000 CRをダートAクラス向けにセッティングしてみます。

初回実走時

初回実走時のベストタイムは「01:10:903」でした。

低速コーナーでリアが滑り出し、挙動が乱れます。

リアの滑り出しが解消されれば、アクセルもしっかり踏め、タイムも短縮できそうです。

デフの調整

AWD車の場合、デフの調整で車の性格を大きく変えることができます。

低速コーナーでのリアの滑り出しを解消する為、下記のようにフロントデフの加速・減速の数値を大きくします。

デフ調整後ですが、低速コーナーでのリアの滑り出しは少しましになったものの、大きく解消されず、タイムも伸びませんでした。

デフの数値は一旦このままにしてリヤタイヤ幅の見直しを行います。

リヤタイヤ幅の見直し

リヤタイヤのグリップ不足だと考えられます。

アップグレードでリヤタイヤタイヤ幅太くして、リヤタイヤのグリップ容量を増やし、リヤタイヤのグリップ不足を解消します。

変更前の横Gは0.96(97km/h時)、1.06(193km/h時)となっています。

リヤタイヤ幅を一番太くします。

変更後の横Gは0.98(97km/h時)1.07(193km/h時)となり、横G が改善されるため、リヤタイヤのグリップ不足の解消だけでなく、ハンドリング向上も期待できそうです。

PI(パフォーマンスインデックス)については800のままです。

更にPI(パフォーマンスインデックス)の微調整として駆動系のアップグレードに入ります。

駆動系(レース仕様)が装着できるのでアップグレードします。

フライホイールのアップグレードができないか確認しましたが、アップグレードするとPI(パフォーマンスインデックス)が800を超えるため、微調整は終了です。

リヤタイヤ幅の見直し後のベストタイムは「01:09:970」でした。約1秒のタイム更新です。

低速コーナー時リヤが滑り出すこともなくなり、安心してアクセルを踏んでいくことができます。

スプリング、車高の調整

スプリングについてはそのままにしていることも多いですが、いじる場合、重量配分の重い方のスプリングを硬くします。

硬い方のスプリングの値を決めたら、柔らかい方のスプリングは下記の方法で算出します。

柔らかい方のスプリングの値=硬い方のスプリングの値×軽い方の重量配分値/重い方の重量配分値


(例1)フロント重量配分が42%の場合

リア重量配分が大きくなり、リアスプリングの値を硬くします。

軽い方の重量配分値は42、重い方の重量配分値は58となります。

フロントスプリングの値はリアのプリングの値を決めた後に下記で算出します。

フロントスプリングの値=リアスプリングの値×42/58


(例2)フロント重量配分が53%の場合

フロント重量配分が大きくなり、フロントスプリングの値を硬くします。

軽い方の重量配分値は47、重い方の重量配分値は53となります。

リアスプリングの値はフロントスプリングの値を決めた後に下記で算出します。

リアスプリングの値=フロントスプリングの値×47/53


今回のスプリングの初期値は、下記となっています。

仮にフロントスプリングは同じ硬さのまま、リアスプリングの値を算出すると、フロント重量配分が53%なので、 下記で算出できます。

リアスプリングの値=52.4×47/53=46.46792≒46.5(小数点第二位を四捨五入)

リアスプリングの値の下限が48.3になりますので今回はこのままいきます。

車高については基本的にいじりません。

ダンパーの調整

リバウンド減衰力はそのままにしていることが多いです。

いじる場合、スプリングと同じように重量配分の重い方のリバウンド減衰力を大きくします。

大きい方のリバウンド減衰力は9~12程度に設定することが多いです。

大きい方のリバウンド減衰力を決めたら、小さい方のリバウンド減衰力は下記の方法で算出します。

小さい方のリバウンド減衰力=大きい方のリバウンド減衰力×軽い方の重量配分値/重い方の重量配分値

バンプ減衰力は下記で算出します。

バンプ減衰力=リバウンド減衰力/A

※Aの数値はオンロードの場合は「1.6」、ダートの場合は「2.5」、クロスカントリーの場合は「3.0」とします。

今回、リバウンド減衰力はとくにいじらず、バンプ減衰力を調整します。

フロント、リアのバンプ減衰力は下記で算出して設定します。

フロントバンプ減衰力=9.3/2.5=3.72≒3.7(小数点第二位を四捨五入)

リアバンプ減衰力=9.1/2.5=3.64≒3.6(小数点第二位を四捨五入)

ダンパー調整後のベストタイムは「01:09:636」でした。約0.3秒のタイム更新です。

目標タイム「00:59:254」を更新することができました!

ハンドリングもシャープになり、コーナーで車の応答性が良くなりました。

ダウンフォースの調整

高速コーナーで曲がりやすくするため、ダウンフォースを調整してみます。

AWDの場合、フロントダウンフォースの数値をリアと同じくらいまで強めても問題ないこともあります。

試しにダウンフォースを下記のように調整します。

ダウンフォース調整後のベストタイムは「01:09:921」でした。

高速コーナー曲がりにくくなり、リアダウンフォースが不足しているように感じられました。

フロントダウンフォースの数値はそのままで、リアダウンフォースを下記のように大きくします。

ダウンフォース再調整後のベストタイムは「01:09:838」でした。

高速コーナーは曲がりやすくなったものの、 イマイチタイムが出ません。

その為、フロントダウンフォース、リアダウンフォースの数値を下記のようにもとに戻します。

ギヤ比の調整

5速6速7速のつながりがイマイチなのでギヤ比を見直します。

初期値では5速~8速のギヤ比がどんどんワイドになっています。

ギヤ比は各ギヤの繋がりを意識して下記のように設定します。

ギヤ比調整後のベストタイムは「01:09:487」でした。約0.2秒のタイム更新です。

各ギヤの繋がりが良くなり 上のギヤでの伸びが良くなりました。

この後、スタビライザーやデフ、ダウンフォースの各数値をいじってみましたが、タイムが出なかったので今回のセッティングはここまでとさせていただきます。

(まとめ・今回のセッティング情報)

今回は2009 HONDA S2000 CRというダートに向かなさそうな車をAWD化してダートのセッティングを行いました。

AWD化してセットアップすればしっかり走れるようになったので、個人的には満足しています。

今回のセッティングシートは下記になります。

共有コードは「128 461 109」になります。

ご参考いただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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