Forza Horizon 5(FH5)にて、RWD車のオンロードS1クラスにおける高速スプリントコース向けのセッティングについて説明します。
- Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラス 高速スプリントコースのアップグレード
- Forza Horizon 5 RWDオンロードS1クラス 高速スプリントコースのセッティング←今回の記事です。
セッティング対象車及びコースの紹介
まず、セッティング対象車は前回の記事でアップグレードを行った2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEになります。
コースはグラン・パンタノスプリント向けにアップグレードを行います。
グラン・パンタノスプリントはアクセル全開区画が長い超高速コースです。
加えて、高速コーナーが中心のため、高速域のハンドリングも要求されます。
今回の目標タイム
HORIZONメキシコサーキット用のセッティング走行時のタイム
今回、比較のために以前の記事でセッティングしたHORIZONメキシコサーキット用のセッティングでルックアウトサーキットを走ってみました。
その時のタイムは「02:16.524」でした。
最高速が283km/hが頭打ちになるため、目標タイムとしては不適切です。
そこで、ギヤ段数及びギヤ比を見直して走り直します。
ギヤ段数及びギヤ比見直し後のタイム
まず、トランスミッションのアップグレードに入り、ギヤの段数を変更します。
6速トランスミッションから7速トランスミッションに変更します。
次に、ギヤ比を設定します。下記のように設定しています。
ギヤ段数及びギヤ比見直し後のタイムは「02:12.692」でした。約4秒のタイム更新です。
よって、今回は「02:12.692」を超えることを目標にセッティングを進めます。
実走セッティング時に確認すべきこと
実走セッティング時に下記を確認します。
立ち上がりでオーバーステアが発生し、まともに走ることができない。
車のパワーがありすぎるか、リヤタイヤのグリップ不足と考えられます。
そのため、アップグレードを見直します。
まず、車のパワーを抑える方法は次の通りです。
- エンジンのアップグレードを取り外し、ホイールスタイル(軽量ホイールの装着)や軽量化、シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードを行います。
- エンジンのアップグレードにて排気系やインテークマニホールド(NA車のみ)、インテーク、ピストン/圧縮比、バルブ等、重量が軽くなるものを優先的に装着してパワーを抑えます。
- エンジン換装にて軽いエンジンを装着します。
次に、リヤタイヤのグリップ不足の解消方法は下記を試して下さい。
- リヤタイヤタイヤ幅を太くするか、フロントタイヤ幅を細くします。
- フロントバンパーやウイングを変更しダウンフォースが調整できるようにします。
また、アップグレードの見直しで改善できない時はセッティングを見直します。
- リアのダウンフォースの数値を大きくします。
- フロントスタビライザーの数値を大きくします。
- リヤスタビライザーの数値を小さくします。
- LSDの加速側の数値を大きくします。
- リヤスプリングを柔らかくします。
- リアダンパーのバンプ・リバウンド減衰力を柔らかくします。
- リヤタイヤの空気圧の数値を小さくします。
※セッティングは一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ます。
※リアダンパーのバンプ減衰力・リバウンド減衰力はセットで調整してください。
コーナーがきつくて曲がり切れない
タイヤのグリップを上げるか、車体を軽量化します。
具体的には、下記を行います。
- タイヤコンパウンドをグリップの良いものに変更します。
- フロント・リアタイヤ幅を太くします。
- フロントバンパーやウイングを変更しダウンフォースが調整できるようにします。
- ホイールスタイル(軽量ホイールの装着)や軽量化、シャーシ補強/ロールゲージのアップグレードを行います。
- エンジン換装にて軽いエンジンを装着します。
また、アップグレードの見直しで改善できない時はセッティングを見直します。
- ダウンフォースにてフロントとリアのダウンフォースの数値を大きくします。
- フロントスプリングを柔らかくします。
- フロントスタビライザーの数値を小さくします。
- リヤスタビライザーの数値を大きくします。
- フロント車高を低くします。
※セッティングは一つずつ変更を行い、走らせて様子を見ます。
最高速が伸びない
エンジンパワーを上げるかダウンフォースを小さくします。
ダウンフォースを小さくする時はリヤダウンフォースを少しずつ小さくしてみて下さい。
リヤダウンフォースを下げると中高速域でオーバーステア傾向になります。
そのため、あまり曲がりにくくならないまま最高速を稼ぐことができます。
もし、オーバーステアが酷い場合、上で挙げたオーバーステア対策のセッティングを施してみてください。
実走セッティング
それでは、2020 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPEをセッティングしてみます。
初回実走時
中高速コーナーでリヤが滑り出し、まともに走れません。
そのため、タイムアタックは中断し、セッティングを見直します。
ダウンフォースの調整
そこで、高速域コーナーで車体を安定させる為、ダウンフォースを調整します。
前後のダウンフォースを数値を最大にします。
ダウンフォース調整後のタイムは「02:16.156」でした。
高速域で車体が安定し曲がるようになりました。
加えて、リヤの滑り出しも緩和されました。
しかし、ギヤ比が合っておらず、加速が鈍いです。
ギヤ比の調整
そこで、ギヤ比を調整し加速・最高速を改善します。
下記のようにギヤ比を調整します。
ギヤ比調整後のタイムは「02:11.939」でした。約4秒のタイム更新です。
エンジンの美味しい所を使用できるようになり、加速力がアップしました。
加えて、ストレートでのスピードも伸びるようになりました。
しかし、中速コーナーでのインカット時や立ち上がり時にリアが滑り出し、攻めきれません。
キャスターの調整
そこで、キャスター角を調整します。
キャスター角の数値を大きくすることでコーナーで立ち上がりでリア暴れにくくなります。
特に、ダートやクロスカントリーでは有効です。
キャスター角は最大値に設定します。
キャスター角調整のタイムは「02:11.273」でした。約0.7秒のタイム更新です。
少し曲がりにくくなりましたが、コーナーで安定感が出ました。
しかし、ここからさらに攻め込むと手に負えなくなります。
具体的には、フロントタイヤをインに引っかけて曲がろうとすると、リアが滑り出しスピンしてしまいます。
加えて、ステアリング切り始めはインにスッと入りますが、立ち上がりでアウトに膨らみます。
アップグレードの見直し
そこで、アップグレードを見直します。
まず、グリップを上げるため、タイヤコンパウンドを標準からセミスリックに変更します。
次に、フロントタイヤ幅を一番細くして相対的にリヤグリップが強くなるようにします。
続いて、軽量化のアップグレードでストリート仕様を装着します。
さらに、インタークーラーのアップグレードを取り外して軽量化します。
余ったPIでエンジンパワーを上げていきます。
アップグレード見直し後の横G・制動距離・加速・最高速の情報は下記です。
最高速が少し下がっていますが、横Gと加速が大幅にアップしています。
また、アンダーステア対策として下記のようにスタビライザーを調整します。
アップグレード見直し後のタイムは「02:10.873」でした。0.4秒のタイム更新です。
フロントタイヤをイン側に引っ掛ける走りをしても、リヤが滑り出さないため、走り易いです。
加えて、加速が良く最高速も伸びるようになりました。
さらにオーバーステア傾向にすることで曲がり易くなりそうです。
スタビライザーの調整
そこで、リヤスタビライザーを最大にしてオーバーステア傾向にしてみます。
スタビライザー見直し後のタイムは「02:10.441」でした。0.4秒のタイム更新です。
より高速コーナーで曲がり易くなりました。
今回のセッティングはここまでとします。
まとめ
高速スプリントコース向けのアップグレードやセッティングを行うことで目標タイム「02:12.692」→「02:10.441」へと約2秒のタイム更新を行うことができました。
セッティングで分かったこと
まず、今回のセッティングで分かったことを簡単にまとめてみました。
- スリックタイヤの方が標準タイヤよりもハンドリングが良いだけでなく、加速も良く最高速も伸びる
- タイヤのグリップが不足しリヤが滑るような場合だと良いタイムは難しいです。
- 高速コーナーが多いコースでは高速域のハンドリングも最高速と同じ位重要です。
- 車体が重すぎるのはNGで適度に軽量化を入れた方が速くなります。
今回のセッティング情報
最後に、セッティングシートは下記になります。
共有コード「183 395 285」で公開しています。
最後に
ここまでS1クラスのRWD車にてHorioznメキシコサーキット、テクニカルコース、高速スプリントコース向けのアップグレード・セッティングを行ってきました。
コースに合わせて車を作り上げることで、全く別物になることがわかって頂けたと思います。
今まで紹介してきたセッティングは最善ではないと思っています。
まだまた詰める余地がもあれば、別の方向性のチューンでもっと速いタイムをだせる方もいらっしゃるでしょう。
一例としてご参加いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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